電気自動車(EV)は燃費が悪いって本当?ガソリン代とどっちが安い?
電気自動車の「電費」とは?ガソリン車との違いを解説
ガソリン車の燃料消費率のことを「燃費」と言いますが、これは1Lのガソリンで走行できる距離のことで、単位は「km/L」です。数値が大きいほど、少ないガソリンで走れる走行距離が長いことを示し、燃費が良い車と表現されます。
それに対してEVは、ガソリンではなく電気によって動くため、ガソリン車の燃費に当たる数値は、1kWh(キロワットアワー)の電力量で走行できる距離を算出します。これを「電費」と言い、単位は「km/kWh」です。
ガソリン車と同じく、数値が大きいほど、少ない電力で走れる走行距離が長いことを示し、電費が良い車と表現されます。車によっては表記が「kWh/km」となることもありますが、この場合は1kmの走行距離に対して必要な電気の量を意味しており、数値が小さいほど電費が良いということを示します。
ガソリン車の燃費と電気自動車(EV)の電費を比較
では、果たしてガソリン車の燃費とEVの電費ではどちらが優れているのでしょうか。燃費と電費を比較することは難しいですが、ここでは大きさが似ているレクサスのガソリン車とEVを例に挙げ、双方の燃費の目安を具体的な数値で比較してみました。
ガソリン車の燃費の目安
ガソリン1L=150円、ガソリン車の燃費が20km/Lの場合、1km走行するのにかかる燃料の費用は7.5円となります。
レクサスRX350h(全長4890mm×全幅1920mm×全高1700mm ホイールベース2850mm)の燃費を例に挙げると、WLTCモードで2WDの場合が「20.2km/L」、AWDの場合が「18.7km/L」です。AWDの場合は18.7kmを150円で走行できるということなので、1kmの走行にかかる燃料費は約8円となります。
ただし、ガソリンの時価は変動が大きいので、ガソリン車の燃費はその時の価格により大きく異なることに注意が必要です。
参照元:主要諸元表|LEXUS
電気自動車の燃費の目安
電力1kWh=20円として、EVの電費が20km/kWhの場合、1km走行するのにかかる電力の費用は1円となります。
レクサスのEV「RZ300e」(全長4805mm×全幅1895mm×全高1635mm ホイールベース2850mm)の電費を例に挙げると、WLTCモードで電費「120Wh/km」です。つまり、1km走行するのに120Wh(0.12kWh)使用したことになり、電気料金は2.4円となります。
ガソリンほどではないものの、EVの場合も電力料金に多少の変動があるので、燃費は常に一定ではない点に注意が必要です。
参照元:レクサス RZ450e / RZ300e 主要諸元表|LEXUS
ガソリン車と電気自動車はどっちの方が燃費がいい?
上記から、ガソリン車とEVをほぼ同じ条件で比較した場合、1km走行するのにかかる費用はガソリン車が7.5円、EVが2.4円という結果が出ました。ガソリン・電気共に価格の変動はあるものの、燃費はEVの方が良いと言えます。
電気自動車(EV)はなぜガソリン車より維持費が少ないのか?
燃費についてはEVがガソリン車よりも優れていることがわかりましたが、次はランニングコストについて見てみましょう。EVには、ガソリン車に対して以下に挙げる3つのメリットがあります。
エンジンオイルの交換が不要
EVはモーターで動くメカニズムなので、ガソリン車とは違いエンジンが搭載されていません。よって、エンジンオイルも不要です。
エンジンオイルの主な役割は冷却と潤滑で、ガソリン車のメンテナンスにおいてエンジンオイルの交換は必要不可欠です。EVにおいても同じく冷却と潤滑が必要な部分があり、エンジンオイルと同様の役割をするオイルが必要な場面があります。しかし、ガソリン車のような定期的な交換が必要なわけではありません。
メーカーによって規定があり、すべてのEVが完全にオイル交換が不要というわけではありませんが、ガソリン車に比べてオイル交換費用の節約が可能です。
メンテナンス箇所が少ない
そもそも、EVはエンジンではなくモーターが動力源となっているため、ガソリン車に比べると構造がシンプルです。ガソリン車には、エンジンやトランスミッションが搭載されていて、車両を動かすために回転するパーツは1万個に及びます。それに対してEVの部品の数は圧倒的に少なく、根本的にメンテナンスが必要となる箇所が限られています。
点検の際に異常が見つかりメンテナンスが必要となれば、修理が必要です。さらに、修理箇所が貴重な部品だった場合は、取り寄せるなどの対処が必要であり、その分費用もかさみます。
その点部品が少ないとメンテナンスの頻度が減るので、必然的にEVはランニングコストも少なくなります。
電気料金の変動がおだやか
値上げ前日のガソリンスタンドに車の行列ができるニュースの映像に見覚えのある方もいるでしょう。ガソリン価格の大きな変動はしばしば話題となります。
それに比べて電気代の基本料金は、変動する機会が少なく、あったとしてもおだやかです。そのため、EVにかかる費用は安定していて年間を通じてのコストが予測しやすく、急に出費が増えて家計を脅かす心配もありません。
また、EVの充電スポットも定額料金で利用できることが多いため、結果的にコスト節減につながります。
電気自動車の燃費(電費)を更に良くするためのポイント
燃費、ランニングコストにおいてEVにメリットがあることをお伝えしましたが、ここからはさらにEVの燃費(電費)を抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。
エコドライブモードを利用する
EVの走行モードを「エコドライブモード」にすると、内蔵されているコンピュータにより自動制御され、運転時の電費を良くする効果があります。
たとえばエアコンは、EVの場合はバッテリーにたまっている電気を使用して作動するため、使用すればするほど電気が減り、電費の悪化につながります。EVのモーターは、ガソリン車のエンジンと違い車内で熱を作り出す機能はなく、車内を暖かくするには新しく熱を作り出す必要があるため、特に暖房は電気の消費量が大きいです。そのような時に、自動で設定温度を低くしてくれるなどの対策を行って節約してくれるのがエコドライブモードです。
急加速・急ブレーキを避ける
ガソリン車と同様に、EVの場合も急加速や急ブレーキは電費の消費が多いです。
まず急発進ですが、速度を上げると空気抵抗も大きくなり、より多くの電気をモーターに送る必要があります。さらに、加速を繰り返すことで駆動用の電池残量が低下して、電費にも悪影響をもたらします。
急ブレーキのデメリットは、EVの特徴である「回生電力」の回収効率が下がる点です。回生電力とは、余剰エネルギーを回収して変換された電力のことで、ブレーキの際にもある程度電力が回収されます。しかし、急ブレーキをかけると電力の回収効率が下がるため、電費が悪くなる原因となります。
不要な急加速や急ブレーキを避ければ、モーターを効率的に利用できるため、電費の悪化につながる余分なエネルギーの消費を抑えることが可能です。
ガソリン車から電気自動車(EV)に変えるならレクサス
燃費やランニングコストにおいてガソリン車よりも優秀なEVですが、買い替えを検討されているならレクサスのEVがおすすめです。
全国に販売店があるレクサスでは、BEVについての専門知識がある「BEVコンシェルジュ」に、購入に関してはもちろん、機能やメンテナンスについて相談できる窓口があります。
また、レクサスブランドホームページ内の「購入検討サポート」には、最寄りの販売店の検索や金額のシミュレーションができ、性能・サービスについての詳細なども記載してあります。EVについてのQ&Aをまとめたページもあり、疑問や悩みを解決するのに役立ちます。さらに、期間限定ではございますが、対象車をご購入された場合は、普通充電器の設置支援も受けられる特典があります。
また、実際にレクサスのEVを購入された方にEVの生活について、トヨタモビリティ東京オーナー様アンケート「2024年2月 TM東京調べ」を実施した結果、BEVの場合は61%、PHEVの場合は86%が「快適です」との回答でした。
トヨタモビリティ東京オーナー様アンケート「2024年2月 TM東京調べ」より、頂いたご感想の一部を紹介します。
Q:レクサスのBEV(RZ、UX300e)に乗ってみて、良さがありましたら教えてください。
A:
・ガソリンより安く、原油の高騰に左右されない。(使い方:休日の買い物・休日の遠出〔旅行等〕・レジャー/娯楽/趣味・送迎 充電の頻度:週に1回以下)
・レクサス車は静粛性と滑らかさを求めて購入しているので、今回のBEV(RZ)は両性能ともに満足しています。寸法の大きなSUVですが、ピッチングやローリングはほとんど低重心セダン並みです。(使い方:通勤・休日の遠出〔旅行等〕 充電の頻度:週3-4回)
・走る・止まる・曲がるという車としての基本的性能、自宅充電による利便性、LEXUS Electrified Programが充実している(使い方:送迎・休日の買い物・休日の遠出〔旅行等〕・レジャー/娯楽/趣味 充電の頻度:週に1-2回)
・静かです。 NX300hに比較して小回りが利きます。ガソリンスタンドに行く煩わしさはなくなりました。(使い方:通勤・休日の買い物・レジャー/娯楽/趣味 充電の頻度:ほぼ毎日)
Q:レクサスのPHEVに乗ってみて、良さがありましたら教えてください。
A:
・燃費がかなり良いのと、電気での走りは静かで力強いので快適。(使い方:レジャー/娯楽/趣味・休日の遠出〔旅行等〕
・休日の買い物 充電の頻度:週に1回以下)
・4000kmほど乗っているが、ガソリンを給油したのは2回のみでほぼEVとして利用でき、ガソリン代と比較した場合電気の方が遥かに低コストですしエンジンと違ってEV走行時のレスポンスの良さと、静粛性はかなり高いです。(使い方:通勤・毎日の買い物・休日の買い物・休日の遠出〔旅行等〕 充電の頻度:ほぼ毎日)
・街乗りではほぼEVとして乗れるため、燃料代が安くつくこと。EVならではの加速性能の良さ。走行時の静粛性。(使い方:毎日の買い物・休日の買い物・休日の遠出〔旅行等〕 充電の頻度:ほぼ毎日))
・何よりも燃費がいいです。往復20〜30kmくらいの日常的な買い物はEVメイン、それ以上の距離ではHVメインで乗っていますが、購入後1年弱の現在で通算燃費はリッター24kmほどになります。バージョンLのラグジュアリーな乗り味とEV走行の相性がよく、ゆったりと運転できるため、乗るたびにいつも豊かな気持ちになれています。(使い方:毎日の買い物・休日の買い物 充電の頻度:週に3‐4回)
EVとガソリン車を比較すると、燃費の面でEVの方が優れていることがわかりました。また、ガソリン車に比べてランニングコストが安い点や、乗り方次第でさらに燃費が良くなるのもEVのメリットです。車を買い替えるにあたって燃費が気になっている方は、ぜひレクサスのEVを検討してみてはいかがでしょうか。