レクサスの電気自動車(EV)の航続距離と一般的なEV車の距離は?

レクサスのEVを購入しようと考えていらっしゃる方のなかには、航続距離が気になるという方も少なくないはずです。本記事ではレクサスEVや一般的なEVの航続距離について解説します。また、航続距離が短くなる原因や伸ばす方法もあわせて紹介しますので、車種を選ぶ際の参考にしてください。
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レクサスの電気自動車(EV)航続距離

レクサスのEVには、BEVとPHEVがあり、それぞれ複数のモデルがあります。モデルによって航続距離は異なるため、購入前に把握しておきましょう。

BEV

BEVはBattery Electric Vehicleの略であり、搭載したバッテリーから供給される電力のみで駆動するタイプのEVです。エンジンのような内燃機関を搭載していないためシンプルな構造になっており、ガソリン車のように二酸化炭素を排出しません。レクサスのBEVには、RZとUX300eといった2モデルがあります。

RZ

RZには、RZ300eとRZ450eの2モデルがあります。RZ300eは、総電力量71.4kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載したモデルであり、1回のフル充電で走行できる距離は599kmです。RZ450eも、RZ300eと同容量のバッテリーを搭載しており、一度の充電で走行できる距離は494kmです。どちらも、高効率なインバーターの搭載によって、航続距離の伸長に成功しました。

UX300e

UX300eは、さまざまなシーンにマッチするクロスオーバーSUVであり、バージョンLとバージョンCの2タイプを用意しています。どちらも、新たに開発された総電力量72.8kWhの大容量バッテリーを搭載している点が特徴です。
ボディの軽量化や空力の改善などに努めた結果、電費の向上に成功し、512kmの航続距離を実現しました。

PHEV

PHEVは、Plug-in Hybrid Vehicleの略で、モーターとエンジンを搭載したタイプのEVです。電気とガソリン、どちらでも走行できる特長があり、仮にバッテリー切れを起こした場合でも、タンクにガソリンがあれば走行可能です。レクサスのPHEVには、RXとNXの2つがあります。

RX

RXには、RX500hとRX450h+、RX350h、RX350がありますが、PHEVはRX450h+のみです。
正式にはレクサスの最高級グレードである「version L」がついた、RX450h+version Lですが、RX450h+に他のバージョンはありません。
RX450h+はバッテリー総電力量18.1kWhの電池パックを搭載しており、充電が満タンの状態で航続距離は86kmです。

NX

NXには、NX450h+とNX350h、NX350、NX250がありますが、PHEVはNX450h+のみです。 NX450h+には「NX450h+ version L」と「NX450h+ F SPORT」があります。
こちらもRXと同様にバッテリー総電力量18.1kWhの電池パックを搭載しており、充電が満タンの状態で航続距離は86kmです。

一般的な電気自動車(EV)の航続距離

航続距離とは、1回のフル充電で走行可能な距離です。EVの航続距離は、メーカーや車種によって異なるものの、一般的には小型車で100~200km程度、大型車なら400~500km程度と言われています。

近距離の移動がメインなら、航続距離200km程度のEVでも、不便さを感じるシーンは少ないと考えられます。一方、遠距離ドライブやアウトドアレジャーの趣味で利用を考えている方は、400km以上の航続が可能なモデルを選んだ方が安心かもしれません。

電気自動車(EV)の航続距離が変わる要因

EVの航続距離は、車両の性能だけでなく運転方法や走行スピード、外部環境などによって変化します。

運転方法

運転中の急加速や勾配がきつい道路の走行、高速走行などは、航続距離を縮める要因となりかねません。このような走行シーンは、バッテリーに負荷がかかります。

また、信号待ちなどでシフトポジションをNにする場合も注意が必要です。信号待ちや渋滞などの場面で、シフトポジションをDにしておくと充電は継続されますが、Nのままではバッテリーに充電されず残量が低下します。

走行スピード

高速道路など、高速域での走行も航続距離を大きく影響します。スピードをあげるほど、出力を高めようとするモーターには過度な負担が生じてしまうので、高速道路でも適度な速度でのドライビングを心がけるようにしましょう。

道路環境など外的状況

航続距離が変化する要因のひとつに、外気温が挙げられます。リチウムイオン電池は寒さに強くありません。寒冷地など、外気温が低い場所では、バッテリー容量の削減や出力電力の損失、サイクル寿命の短縮などが懸念されます。EVにはリチウムイオンバッテリーが搭載されているため、外気温が低い場所での使用は航続距離が短くなる可能性があります。

また、エアコンやシートヒーターの使用時にも注意が必要です。暖房使用時は、ヒーターを稼働させるための電力を消費します。カタログに記載されている航続距離は、エアコンなどを使用していない状況での数値です。航続距離を伸ばすためにも、エアコンは必要以上に使わないよう意識しましょう。

航続距離を伸ばす方法

バッテリーに負荷がかかる走行シーンを知ることは、EVの航続距離を伸ばすことにつながります。

急ブレーキを避ける

急ブレーキはモーターに負荷をかける原因となるため控えましょう。また、EVには減速時にタイヤの回転をエネルギー電力に変換する、回生ブレーキが採用されています。ゆるやかなブレーキ操作で、ゆとりをもって減速することにより、減速時のエネルギーを電力に変換できます。

急ブレーキを必要としない適度な速度での走行を心がけましょう。また、車間距離を十分にとるのも大切なポイントです。十分な車間距離を保ち、なおかつ速度を抑えた走行をすれば、急激な減速を要するシーンが減るため、航続距離を伸ばせます。

荷物を積み過ぎない

大量の荷物を積むと車両全体の重量が増すため、モーターに余計な負担がかかります。軽いものよりも重いものを動かすときのほうが、より大きなエネルギーを必要とするため、余分にバッテリーを消費してしまうのが原因です。日ごろから荷物を積み過ぎないよう意識するようにしましょう。

タイヤの空気圧を適正に保つ

タイヤの空気圧が適切でないと、航続距離が短くなる要因となります。空気圧が低いと、タイヤのたわみが大きくなり、路面との設置面積が増加します。その結果、路面との摩擦が増え、モーターに過度な負担をかけてしまうため航続距離を短くしかねません。

携帯できるタイプの空気圧計が販売されているため、不安な方はひとつ購入していつでもチェックできるよう準備しておきましょう。自動車販売店などで、定期的にチェックしてもらうのもおすすめです。季節や路面状況などにあわせ、適切なタイヤを装着することも大切です。

電費性能を向上させ航続距離を伸ばすレクサスEV

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レクサスのEVは、急速充電時に充電量を抑制する仕組みを採用しています。一般的なEVにおいて、充電が満タンの状態でさらに充電しようとすると、バッテリー容量の低下を引き起こすケースがあります。これを回避するためには、充電量を抑制するためのシステムが必要です。

また、リチウムイオン電池は低温時に電流が流れにくくなります。その状態で充電すると容量低下につながるため、レクサスのEVでは低温時における急速充電で充電量を抑制する仕組みを採用しています。

さらに、エアコンの自動調整や出力制御が可能なECOモード、航続距離最大化を狙ったRangeモードなどが備わっているのも特徴です。

まとめ

一般的なEVの航続距離は小型車で100~200km程度、大型車なら400~500km程度です。運転方法やスピードだけでなく、外部環境によっても航続距離は変化します。レクサスのEVは、航続距離を伸長するためのさまざまな仕組みを導入しています。現在では、ガソリン車と比べても遜色ないほどの航続距離を実現しており、街乗りからロングドライブまで、さまざまなシーンで活用できます。

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