車を経費計上する時のローンとリースの違いとどっちがお得か解説

社用車を用意する際の方法として、現金購入の他にカーローンとカーリースが考えられます。しかし、これら2つはどう違うのかご存知でしょうか。カーローンとカーリースについて、概要や知っておきたいポイントを簡単な支払いシミュレーションと共にお伝えします。また、現金購入時にネックになりやすい初期費用の節約方法も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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カーローンとは?

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カーローンは、車関連の支払いに利用することができるローンです。審査を受ける必要はありますが、まとまった現金を持っていなくても車を現金購入することができるため非常に便利です。

カーローンは、主に「ディーラーローン」「販売店ローン」「銀行ローン」の3種類があります。ディーラーローンは車のディーラーで提供されますが、顧客との間に信販会社が入るため顧客は信販会社に代金を返済します。次に販売店ローンは、販売店に車の代金を立て替えてもらい、その代金を毎月返済します。信販会社が入らず、顧客が販売店に直接代金を返済します。販売店で審査が行われるため、他のローンに比べて審査に通りやすいという特徴があります。銀行ローンは銀行だけでなく、信用金庫やJAバンクなどの金融機関でも提供されています。ディーラーローンや販売店ローンは、将来乗り換えることを前提に、下取り価格をあらかじめ差し引いた残価設定でローンを組めることもあるため、一般的な銀行ローンよりお得になる場合もあります。

覚えておきたいカーローンの必須事項

カーローンを利用するにあたって、何点か覚えておきたいポイントが存在します。必ずチェックしておきましょう。

まず、カーローンに限らず全てのローンには借入負担率が設定されています。法人の場合、借入金や割引手形の合計額とカーローンの月々の返済額を足して平均月商の3割程度になってしまうと要注意と判断されてしまいます。そのため、頭金を用意してカーローンの返済額を減らす必要があります。

次に金利についてです。金利にはかなりの幅があります。年1.2%程度のものもあれば9%程度のものもあります。候補のカーローンが絞れてきたら、金利についても忘れずに調べましょう。

カーローンの申込書類も、不備があると審査が滞りますのできちんと揃えておく必要があります。必要書類は個人でカーローンを申し込む場合と同じく運転免許証や印鑑証明、収入が証明できる書類などですが、法人の場合、収入が証明できる書類として税務署の受付印が押された確定申告書を準備します。こちらもどのカーローンを申し込むかによって書類に違いがありますので、漏れがないようしっかりと確認しましょう。

カーローンの計算方法

それでは、カーローンの月々の返済金額の計算方法をご紹介します。返済金額は基本的に『(借入金額+利息金額)÷返済回数』の式で算出されます。利息金額は『借入金額×金利×返済年数÷2』で求めましょう。

では、レクサスUX200(メーカー価格:税込3,973,000円)を例として、返済回数60回(5年)、金利実質年率4.1%で返済シミュレーションを行います。
まず利息金額は、3,973,000×0.041×5÷2=407,232.5≒407,233円となります。そこから月々の返済金額を算出すると、(3,973,000+407,233)÷60=73,003.8833…≒73,004円と求めることができます。

実際はカーローンによって若干計算方法が異なります。こちらは基本的な算出方法を使用していますので、おおよその金額としてお考えください。

カーリースとは?

車を現金購入する際カーローンと比較対象になりやすいのがカーリースです。では、カーリースとは何でしょうか。
カーリースとは、月額料金を支払うことで新車に乗ることができるサービスで、いうなれば近年音楽や動画の配信で有名になったサブスクリプションサービスの車版です。基本的に契約期間が終了したら車両を返却しますので、その点においてはレンタカーと同じように感じられるかもしれません。ナンバープレートはレンタカーの「わ」ナンバーではなく普通の車と同じものをつけることができます。また、レンタカーは車両の選択肢が非常に狭いのですが、カーリースはそのディーラーの全車両から、もしくは全国産車から好きな車両を選択できます。

覚えておきたいカーリースの必須事項

では、カーリースの必須事項についてご紹介します。
カーリースの大きな特徴は、契約満了時に想定される車両価格の残価が最初に差し引かれるということです。これによって支払う金額が減りますので、車両価格に関しては全額支払うカーローンよりお得です。また、支払いの部分だけに着目するとカーローンと変わらないように思われますが、カーリースは車検や自動車税のような税金といった維持費も月額料金に含まれることが多いため、初期費用を抑えられます。

数年単位の契約となるため、カーローンと同じように信販会社による審査があります 。

カーリースの計算方法

カーローンと同じくレクサスUX200(メーカー価格:税込3,973,000円)を5年契約する場合の月々の支払金額を計算すると、どのようになるでしょうか。カーリースは基本的に『リース料総額÷リース月数』というシンプルな式で計算できます。

まず新車の状態から5年経過した車両の残価ですが、レクサスUX200は2018年11月に発売されたばかりで2021年2月現在5年経過していませんので、残価を差し引いた金額は半額の1,986,500円と仮定します。カーリースの総額に含まれているのは自動車税5年分、重量税、自賠責保険、車検代2回分と仮定します。

それぞれの金額について、自動車税は39,500円×5回とし、重量税は7,500円(エコカー減免適用なし)、自賠責保険は27,840円、車検代は87,240円×2回とします。これらの数字を合計すると2,393,820円で、月々の支払金額は2,393,820÷60=39,897円です。

シンプルに計算するためにリサイクル税や2019年10月以降に定められた環境性能割などは省略していますし、メンテナンス費や任意保険を含むサービスもありますので、こちらの金額は一例として参考にしてください。

経費処理や管理でメリットがあるとされるリースを選択する

カーリースを利用する方法は、初期費用を 節約するために有効です。税金や保険、更には車検やメンテナンス費までがサービスに含まれている場合それらも月々払いに分割されるため、最初だけ支払いが多い、となることはありません。

また、法人で利用する場合、カーリースで使用する車両はあくまでリース会社の所有物になるので、固定資産税の計上をする必要がありません。毎月支払ったリース料がその都度全額経費になるためなり、費用を抑えられ、わざわざ計算する手間もなくなりますので、カーリースは法人と非常に相性のいいサービスです。

※契約内容/会社の規模によっては資産計上が必要な場合がありますので、貴社担当の税理士へご相談ください。

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